「“患者の心理ステップ”という考え方に共感しました。
当医院の診療システムに組み込むにはどうすればいいでしょうか」
最近、このようなご相談を多くいただくようになりました。
“患者の心理ステップ”の導入を、単にカウンセリングの改善と捉えるか、
それとも理想の診療システム構築と捉えるか。この微妙な違いが患者さんの安心感、
そして診療に対する関心の高低に大きな影響を及ぼします。
なぜなら、端的に言えば患者の心理ステップとは“伝え方”であり、それは“伝えるもの”
が明確であるからこそ患者さんの心に響くのです。
いくら個別のカウンセリングに力を注いでも、元となる診療システムが曖昧なままであれば
単なるエネルギーの浪費で終わってしまいかねません。
そこで「木を見て森を見ず」とならないよう、まず診療システムの全体像を明確にした上で
適切なカウンセリングを組み込んでいく。そうすることで心理ステップの導入効果はいっそう高まり、
患者さんの好反応を引き出す結果に繋がるのです。
診療システムにおける教材(各種カウンセリング)の位置付けとは?
そこで、予防管理型歯科の診療システム表を元に、 弊社が提供している教材が診療システムのどこに位置付けされているのか。マクロ(全体)とミクロ(部分)の位置関係が確認できるマップを作成しました。
あなたの医院で必要なカウンセリングは何でしょうか?
心理ステップカウンセリングの効果的な導入、そして診療システム構築の参考資料としてご活用ください。
医院の状況に応じた最適な教材の選び方は?
診療システムの全体像と、カウンセリングとの位置関係は理解できたが、
何から取り組んでいけばいいのか分からない。医院の状況に最適な教材が知りたい。
そんな方のために、医院の状況(よくある悩み)に応じた教材の選び方をまとめました。
<よくある医院の悩み>
(※)「その1〜その3」のいづれかをクリックするとその目的にあった診療システム構築法に移ります。
その1.新規患者を増やしたい
- 医院の状況:
- レセプト250枚/月以下、または新患15人/月以下の医院。
開業3年以内で、もっと新患を増やしたい医院。
ステップ1 口コミ化に |
初診の患者さんが、あなたの医院へ通い続けたいと思うかどうか。その成否を分ける重要な場面が初診カウンセリングです。初診カウンセリングに心理ステップを導入することで、医院側の押しつけではなく患者視点での信頼関係の構築が図れます。 |
ステップ2 リコール化 |
初診カウンセリングが“入口”なら、“出口”に位置するのが完了比較カウンセリングです。 |
ステップ3 構築した |
せっかく築いた患者さんとの信頼関係も、医院側が努力を怠ればすぐ衰退してしまいます。 |
その2.リコール患者を増やしたい
- 医院の状況:
- 患者総数に占めるリコール患者数が2割以下の医院。
カウンセリングをこれから導入したい医院。
ステップ1 リコール促進の軸を作る |
心理ステップを診療システムに取り入れる場合、きっかけ作りとして取り組み易いのが完了
比較カウンセリングです。既存システムの大幅な変更が必要なく、患者さんへも違和感を与
えることなくカウンセリングの場が作れます。 |
ステップ2 患者との最初の接点を改善する |
完了比較カウンセリングが医院へ定着すれば、スタッフが自ずと初診カウンセリングの重要 性に気付きます。それは“出口”の重要性を認識するほど、“入口”の改善による相乗効果がイ メージできるからです。このタイミングで本教材を活用すればスタッフへの心理ステップへ の理解が更に深まり、診療システムへの導入・定着が加速します。 |
ステップ3 リコール継続の仕組みを作る |
治療終了からメインテナンスへの移行率を高めた後は、それを維持する為の仕組みに取り組みましょう。この教材では通院が途絶えがちな“3回目のリコール”に焦点を当て、患者さんの通院へのモチベーション向上を図りメインテナンス通院の習慣化を促す方法を解説します。 |
その3.自費の患者を育成したい
- 医院の状況:
- レセプトは400枚/月を超え、リコール数も200人以上。
にもかかわらず、なかなか自費が増えない医院。
治療の途中離脱が目立つ医院。
ステップ1 患者目線の治療計画をマスターする |
レセプト枚数が増えてきたにもかかわらず自費率が20%を超えない。その原因の一つに
医院と患者さんの認識にギャップが生じていることが挙げられます。 |
ステップ2 補綴説明の場面を制する |
補綴選択の場面は、患者さんにとって“医療”と“お金”というシビアな決断を迫られる瞬間であり、医院側にとっても“押売り”と思われないよう神経をすり減らす、心理的に負担がかかる場面です。そんな緊張の場面を患者さんと信頼を深める機会に変え、理想の補綴物選択を促すカウンセリングを取り入れることで、自然と自費率の向上につながります。 |
ステップ3 “聞く耳”が持てる |
人は安心できる相手や場だからこそ話に“関心”が持てます。つまり治療計画や補綴選択で患者さんの関心が高まるには、前段階である初診対応の成否が影響するのです。しかし、よくありがちな、“接遇中心で心地よいだけ”の対応では患者さんには普通の対応としか映りません。 本教材で紹介する“患者が口に出して言えない・言わない不安や不満”を引き出す初診カウンセリングで、患者さんの安心感を引き出し治療への関心を高めましょう。 |
※いずれも一般的な規模(ユニット3台)での目安です。
なお、あなたの医院が上記に該当しない場合、またはご不明な点などありましたら、
お問い合わせフォームから遠慮なくご相談ください。
あなたの医院が心理ステップカウンセリングを導入し、患者さんから信頼されスタッフがやり甲斐を
感じられる予防管理型医院を実現されることを願っています。