さいたま市南区 マツオ歯科クリニック 院長 松尾晋吾 様
当院では、初診カウンセリングを導入して2か月ほどになります。
それまでは、院長の私が初めに患者さんとカウンセリングコーナーを使って問診等を行っていました。
IQEQの初診カウンセリング導入後は、それまで初診時には聞けなかった患者さんの声を、スタッフを通じてたくさん得ることができるようになりました。
初診カウンセリングで得られた安心感を、とくに患者さんの心理ステップを「関心、納得、決断」にあげて、患者さんのモチベーションをあげて、治療とその後のメンテナンスへの動機づけをさせるのは、苦労する点だと思います。
そこで、IQEQプログラムは参考になりました。
通常、我々は短時間に色々なことを患者さんに伝えようと思い、あるいは伝える義務があると考えすぎてあれもこれもと説明しがちですが、このプログラムでは、患者さんは一気に理解はできないので、一点だけに絞って話をしてあげることが大事だと解説してあります。
「いかがでしたか?どうでしたか?」と前回の振り返りを患者さんに促すことで、患者さんの気持ちを受け入れてあげることで、「共感」を与え、こちら側も患者さんの理解度がわかるメリットがある。
その理解度に応じて「本題」を一つに絞って患者さんに伝えたいこと説明したい事を話す。
本題で話した問題点を改善するにはどうしたらいいかの「出口」を患者さんに提案する。
我々ドクターや衛生士は「本題」を一つに絞らずに「患者さんのためを思って」様々なことを勝手に一気に伝えようとしがちです。
それも次の患者さんに追われているので、早口で(^_^;)。
さらに強制的に「出口」も用意してあげています(この歯石は取らないと歯周病が悪化しますよ)。
これでは治療してあげても「いろいろ口の中をいじられた」としか患者さんは思ってくれない事でしょう。
私も開業して4年、卒後16年になりますが、今まで「不毛」なやり取りをどれだけ繰り返してきたことでしょう。
心の中では「きちんと患者さんがプラークコントロールの重要性を理解してホームケアとプロフェッショナルケアをしっかりしていてくれたら、こんなに歯を悪くしたり歯を失ったりしないのに」とわかっていながら、伝えていたつもりが、患者さんの心理ステップを理解せずにいかに一方通行なやり取りをしていたかと思うと、今迄の患者さんに申し訳ないと思うばかりです。
補綴修復治療が終わればこちら側も終わりと思ってしまい、そこからが予防の始まり(入口)という強い意識がありませんでした。
患者さんのモチベーションが…と悩んでいる衛生士さんは多くは大量な「本題」を話している人が多いのではないでしょうか?
患者さんの心理ステップを意識しながら話を進める事で、スムーズに治療の理解度も深まり治療も進み、治療終了後には気持ちよく定期的な来院患者さんになっているのではないかと感じます。
こちらの感想を頂いた教材は、初診カウンセリング導入プログラムです。